福岡のおはなし

ヲタク修学旅行 in 福岡の余韻が、まだ抜けない。

 

今年のバスラの後、大阪でグラスを重ねながら「次は福岡で美味しいものでも食べよう」と笑い合っていたら、本当に福岡で揃ってしまった。ヲタクのフットワークは綿菓子より軽いのではないかと思ってしまう。そんなところが最高だよね。分かる分かる。

始まったら終わってしまうわけだけど、もはや始まらないでくれと思っていて。だけどOvertureが流れて、ドームが星空みたいなサイリウムで埋まったら最高の夏じゃんとなってしまった。最前で見たフロートに乗ったメンバーは直視できないくらい眩しいし、手を振ってくれた松村沙友理は神だし、なにより「僕のこと、知ってる?」が好きすぎた。1期生から順に、真っ白な衣装が綿毛みたいに交差して回って揺れて。最後おいでおいでと後輩を巻き込んで、円になって笑うメンバーを見て、飛鳥ちゃんが言っていた「内向的なところが乃木坂だと思う」みたいな話を思い出した。私はまだまだ、乃木坂46のことを知らない。

 

「3番目の風」の真ん中に与田祐希がいた。

ヤフオクドームで風を巻き起こす11人が太陽みたいなあの子のことを心から待っていたと思う。あと3期生の求心力みたいなものは凄いと思っていて、この煌めきをなんて言うのか前々から分からなかったんだけど今更「トキトキメキメキ」だって気づいた。3期生が歌い終わって目を向けた方に真っ直ぐ向かい合って4期生が立っている、という演出のエモさ。「この坂道登れ」とスポットライトの下で笑う4期生たち。「4番目の光」が分かっちゃうんだから康はずるいなぁ。3期と4期が手をつないではしゃぐ「キスの手裏剣」はもっとずるい。

 

井上小百合のいない「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」を飲み込むのに時間が掛かった。居る状態でやるシャッフルとはまた違くて、去年の神宮3日間で彼女がセンターを務めていた3曲だなぁ…なんて思って、割り切ったつもりがやっぱり私の中には彼女が真ん中にいたらしい。良し悪しではなく、私の問題だから、少し苦いかな。

 

実を言えばあの時期は体調がすぐれなくて、咳で眠れない日ばっかりだった。1喋りに対して5ぐらい出る咳と独特の呼吸のしづらさに辟易として溜め息ついたらまた咳が出る、そんな感じだった。だけどあの日一緒にいた人達は1人残らず優しくて、面白くて、暖かくて、お酒も入ってないのに久々によく寝れた。絶対に苦しくて寝れないと思っていたのに、そんなこと考える間もなく夢の中へ。その空間に安心してたのかな、お姉さん達には感謝しかないです。ヲタクは推しに似るって言うけど、本当に揃って優しいね。水こぼされても笑えちゃうし。

 

「楽しい旅行になった?」

些細な一言が嬉しくて、また福岡に行きたいと思いました。会いたい人もいるし、大好きな彼女たちにも会いたいし、まだまだ秋は遠いらしいですよ、飲みません?