備忘録みたいなおはなし。

フラガールを観てきた。

何故この舞台で彼女が座長として立つことになったのか、何となく分かった気がした。強さも弱さも脆さも哀しみも、全部全部飲み込んで笑顔で踊っている姿が、全てだった。その純白な衣装が、スポットライトが、真ん中に立つ強さが、どこかで「乃木坂46 井上小百合」と重なっていつの間にか祈りながら観ていた。

 

「あぁ、卒業するのか。」

 

ネットニュースで文を見た時、私は悲しみでも喜びでも焦りでもなくただそう呟いた。どんな気持ちだったのか自分でもよく分からないが、何故か納得している自分がいた。休養、休養前の最後の握手と755、急に増えたモバメの自撮り、忙しそうな舞台のお仕事、彼女は私たちに猶予を与えていたと思う。私は若草物語のカーテンコールでスタンディングオベーションしながら、いつもよりも強く「さゆちゃんに直接この気持ちを伝えたい!」と思ったのだけど、結局まだこの想いは伝えられていない。きっとこれからもコレが積み重なっていくのだと思う。今まで好きな人と顔を合わせて、直接想いを伝えられた環境がいかに恵まれていたのか改めて感じている。

 

彼女が繋げてくれた縁がある。同じものを見て同じように笑ったり泣いたりできる人達が、有難いことに私の周りに沢山いる。私の中のヲタクの思い出には「乃木坂46との思い出」と「みんなとの思い出」があって、1つで2倍楽しんでんじゃん!みたいな、あまりに贅沢すぎる感じで、私のアルバムには入りきらないくらいだけど目一杯手を広げて零さないように抱きしめ続けている。有難う。出来るならこれからも、こうしていたいです。

 

なんか舞台おばさんとか言ってるし、前記で冷静だったみたいなこと書いてるんですけど、結局私が今年一泣いたのは「桜井玲香卒コンで乃木坂46井上小百合が帰ってきて、歌って踊ってる姿を見た時」なわけです。いや、私めちゃくちゃ乃木坂46井上小百合さん大好きじゃんみたいな。やっぱり今は超超超寂しいわけですよ。そう、寂しい…寂しいんだよねぇ……会いたいなぁ…

 

「諦めるなら1人でいいけど、夢を見るなら君と一緒がいい」なんて私は思ったりするよ、いいかな?